毎日くだもの200グラムメールマガジンより

□くだもの&健康ニュース Vol.30□ 

2012年9月7日(金)配信より

文献紹介:健康日本21(第2次)推進計画(その1)       

2型糖尿病予防に果物摂取を明示

「健康日本21」とは、「21世紀における国民健康づくり運動」の通称です。2000年に始まった第一次の目標に対する検討・評価が行われ、その結果を基に今年(2012年)の7月に、政府の基本的な方針が全面改定されました(文献1)。
 第2次推進計画で策定された栄養・食生活の目標設定の考え方の中では、次の3つが上げられています。1)健康寿命の延伸・健康格差の縮小、2)生活の質の向上。3)社会環境の質の向上、です。 その中で、食品では、果物と野菜の摂取量の増加を上げるとともに、食塩の削減を目標としています。
 果物・野菜の摂取量の増加は、体重コントロールに重要な役割があること(文献2)、循環器疾患と2型糖尿病の一次予防(文献3)に効果があることが報告され、日本でも、果物摂取と循環器疾患との関連が確認されています(文献4)。また、果物、野菜は、消化器系のガン、果物は肺ガンに予防的に働くことが報告され(文献5)、日本でも、食道ガン、胃ガンとの関連が示されています(文献6)。
 第2次目標で果物は、1日に摂取量が100g未満の人の割合を現状の61.4% (2010年)から30%(2022年度)への半減です。果物100gは握り拳1個分なのですが、この量を食べていない人が6割にも達しています。
 一方、食塩の摂取量を現状の10.6g(2010年)から8g(2022年度)に減らすとしているので、カリウムが豊富でナトリウム(食塩)をほとんど含まない果物は、高血圧など生活習慣病予防に最適な食品です。
【文献】1) 厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会(次期国民健康づくり運動プラン策定専門委員会):健康日本21(第2次)の推進に関する参考資料.厚生労働省.平成24年7月.(2012)http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_02.pdf
2) Tohill, B.C.: Dietary intake of fruit and vegetables and management of body weight. Background paper for the joint FAO/WHO Workshop on Fruit and Vegetables for Health, 1-3 September 2004, Kobe, Japan. World Health Organization,(2005)
3) Bazzano, L.A.: Dietary intake of fruit and vegetables and risk of diabetes mellitus and cardiovascular diseases. Background paper for the joint FAO/WHO Workshop on Fruit and Vegetables for Health, 1-3 September 2004, Kobe, Japan. World Health Organization,(2005)
4) Takachi, R, et al.: Fruit and vegetable intake and risk of total cancer and cardiovascular disease: Japan Public Health Center-Based Prospective Study. Am. J. Epidemiol., 167: 59-70. (2008) 

「くだもの&健康ニュース Vol.30(2012//7)」から転載

 (公益財団法人中央果実協会より転載許可済み)